【新ポスター作成記念第一弾】光について色々語ります

こんにちは。

理科実験ポスターシリーズ、第一弾です。

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<本ページは2025年11月現在、暫定公開中です。今後掲載内容を変更する可能性があります。>

 

本ポスターの写真は、分光シートを用いて光のスペクトル(分光分布)を見たものです。

「白って200色あんねん」との有名な名言がありますが、同じ白い光でも、光の種類によって様々なスペクトルを示します。

例えば自然光とLEDは異なるスペクトルを示します。

白色LEDは、青色LEDをベースとして、青色に反応する蛍光色素により緑や赤などの光を作り出し、光の三原色である青、緑、赤が混ざることで白色にみせているのです。

このため、基本的に青色が強いです。

ブルーライトカットが一時期話題になったのはこのためでしょうか。

また、青色LEDで日本人がノーベル賞を取ったことは有名でしょう。赤﨑勇氏、天野浩氏、中村修二氏の3名です。

青色LEDがない頃は、白色LEDを作れませんでした。

これには、先ほど説明した白色の作り方が関係しています。

【蛍光と青色】

先ほど、白色は青色に、青色の蛍光でできた緑と赤を足して作られていると説明しました。

ただ、蛍光は実は万能ではないのです。

蛍光によって作れる光は、よりエネルギーの小さい、波長の長い光に限られます。

ここで青色、緑色、赤色の波長を確認してみましょう。

青色:430 nm 〜 490 nm

緑色:490 nm 〜 550 nm

赤色:640 nm 〜 770 nm

どうでしょう。青色が一番波長が短く、青<緑<赤の順で波長が長くなりますね。

つまり、青色からは緑と赤が、緑からは赤色が作れる一方、赤からは何も蛍光で作ることはできないわけですね。

このため、青色LEDの発明は白色LEDの開発に必須であったわけです。

 

たかが青色?と思うかもしれませんが、この青色LEDの発明が私たちの生活を支えているのですね。